俳優クリストファー・リー追悼



 俳優クリストファー・リーといえば、個人的には「吸血鬼ドラキュラ」シリーズのドラキュラ伯爵である。少年時代に出会ってから、いまだに闇の中にひとり立つと伯爵が出現しそうな怖れを抱くのである。開成学園文芸部OB会の『暁光以後7号』の感想をブログで記した折、少し触れているので引用(再録)しておこう。
……面白かったのは、著名な中世日本文学の学者である松村雄二さんの「三銃士の世界」で、映画雑記その三にあたる。NHK教育テレビ三谷幸喜の連続人形劇『新・三銃士』を、昨年観たばかりというタイミングもあり、愉しく読めた。フランス語表記の、ダルタニャン、ミラディの名前で統一している。リチャード・レスター監督の『三銃士』三部作では、三銃士と敵対するロシュホールを、ドラキュラ役者クリストファー・リーが演じていたそうだ。「大抵の彼のドラキュラ映画を見てきた私にとっては懐かしかった」と書いている。ロシュホール役のことは知らないが、浅草大勝館ではじめて『吸血鬼ドラキュラ』を観て以来、恐怖の対象となったこの役者のドラキュラ映画はだいたい観ているので、大いに共感を覚えた。ミラディを、『俺たちに明日はない』のフェイ・ダナウェイが演じていたとのこと。以降の作品の一つで、ランダル・ウォレス監督の、レオナルド・ディカプリオ主演『仮面の男』を、「サスペンス溢れる緊迫感とドンデン返しに満ちている」終幕15分をもった作品として紹介している。近々DVDで観たみたい。とりあえず急ぎ読んだ作品についてのみ記しておく。……
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20110211/1297421335(「開成学園文芸部OB会:2011年2/11」)
 なお、吸血鬼についてもかつて書いている。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20110712/1310440885(「吸血鬼は女か男か?:2011年7/12」)

⦅写真は、東京台東区下町民家の紫御殿(セトクレアセア:Setcreasea)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆