新元号「令和」は、「座の心」強調か

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「梅花の宴」の「歌三十二首幷(あわ)せて序」の入る万葉集巻五収録、岩波古典文学大系『萬葉集』第二巻だけ見つからない、参った。ネットの万葉集を拝借。「天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。時に、初春の月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風(やはら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。」 

 

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 文化創造の拠点としての「座(の心)」に、文化史的に連なっていったのかもしれない梅の宴の場の序文から採用したのは共感できる。

「古と今とそれ何そ異ならむ。宜しく園の梅を賦して聊かに短詠を成すべし。」とあり、出典を万葉集としたことで、文化的国粋主義の表明かと危惧するのは当たらないだろう。中国古典の影響下で日本の文化活動が成立したことを示しているのだから。

 東京新聞で、このところ高偏差値秀才の劇作家・演出家の野田秀樹氏が、安倍首相の〈知性〉を嘲笑しているが、今回の首相の解説・会見は立派であった。 

 

 

 

 

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