蒟蒻の軍事的利用

(『しほりのおしゃべり工房』から勝手に拝借)
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 昨日8/13(月)は、『NHKらじる★らじる』でオーディオドラマ「73年前の紙風船」(8/11放送番組)を聴いた。
 73年前の紙風船 | NHK オーディオドラマ
 貫地谷しほり瀬戸康史とのW主演のドラマなので、「聞き逃し」配信で聴いた次第。8月における日本メディアの風物詩ともいうべき戦争の残虐さを訴え、平和の中での静かな生活と〈小さな夢の美しさ〉を対比的に描いた物語。貫地谷しほりがCA役というのもラジオドラマならではだろう。
 風船爆弾=気球爆弾の材料が和紙と蒟蒻(糊)であったとの話には驚いた。よくアメリカ大陸まで飛行できたものだ。
『置文』41号掲載の中川三郎氏の口述生活史風の創作「寒天のお話―母のオーラルヒストリー」では、細菌兵器製造のため、寒天がペスト菌コレラ菌を植えつけるための培養基として利用された話が書かれていた。蒟蒻とか寒天とか、まるでおもちゃの兵隊のようである。反戦ステレオタイプのように描くのではなく、日本的組織の決定過程を社会科学的に分析することのほうが重要であろう。
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