ビブリオマニア

(『東京新聞』「大波小波」6/16)
 さっそく(?)『三島由紀夫研究18』(鼎書房)をamazon経由で注文、新品にしてすでに希少本、価格5600円であった。


 責任編集の一人、山中剛史氏は三島由紀夫研究家として知られた研究者であるが、かつてビブリオマニアとしての、そのネットでの蒐集の日録に驚嘆したものである。わがPCを買い換えてからHP訪問が叶わなくなり、以降久しく消息を知ることはなかった。昔わがHPに公開した所蔵の江戸川乱歩の限定署名本『犯罪幻想』について、「羨ましい」と氏のHPコメント欄に書かれたことがあり、また三島由紀夫晩年の弟子の鴻みのるさんのエッセイ「主なき書斎の中で」(『父と母の昔話―96年版ベスト・エッセイ集』(文春文庫)所収)について紹介したところ、喜ばれたことも思い起こす。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20110421/1303352272(「競馬の友を偲ぶ:2011年4/21 」)


 新妻聖子がルネを演じた、東京国立博物館講堂を会場にした『サド侯爵夫人』(2005年11月)の観劇で、最前列に坐っていた氏をお見かけしたことがある。

 さて「三島由紀夫澁澤龍彦」特集を読んで見ることにしよう。8/5(日)は、澁澤龍彦の祥月命日であった。鎌倉浄智寺には展墓の麗人が訪れたであろうか。


 異端の神・澁澤龍彦は「パクり王」だった? 文章コラージュの芸術性を考察してみた