いたるところに「ドン」がいる

週刊ポスト』(小学館)8/12号の記事『東京都議会のドン「内田茂」とは何者か』によれば、「都政の“絶対君主”のように見えた石原慎太郎・元都知事でさえ翻弄された」として、都議会の「ドン」のことを書いている。
……「東京から日本を変える」と掲げて99年の都知事選で勝利した慎太郎氏は、大幅な都政改革を打ち出した。
 当時すでに都議会幹事長(都連幹事長とは別)で議会の実力者だった内田氏は慎太郎氏との対決姿勢を鮮明にする。
 過去5代の知事を取材してきたジャーナリストが、内田氏が取った奇襲作戦をこう語る。
「当選したばかりの石原知事が都議会の各会派に挨拶回りをした後、内田氏率いる都議会自民党の控室はもぬけの殻だった。内田氏の指示で知事の就任挨拶をボイコットしたわけです。この事件の後、知事は都議会運営で大苦境に立たされる」……(pp.34~35)
 法制度上の権力とは別に、陰の権力ともいうべき「ドン」が存在するということである。反逆・反抗のイデオロギーは、あくまでも法制度上の権力へ向けられたものであるから、現実の日本のそれぞれのジャンル・レベルの場において、真の権力を倒すことは導けず、場合によってはその温存に力を貸す結果を招くこともしばしばであろう。
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