アーノルド・ウェスカー(Arnord Wesker)追悼


 アーノルド・ウェスカー劇の舞台は、昔5回ほど観ている。反体制左翼が、政治的にも文化的にも勢いのあった時代であった。


 東京大学演劇研究会秋期公演『大麦入りのチキンスープ』、一ツ橋ホールにて。シャンソン歌手の加藤登紀子さんが主演(母親役)を務めている。
 http://www.tokiko.com/jibunsi/jibunsi06.htm(「歌いつづる自分史:6恋の予感」)


 文学座アトリエ公演『調理場』、1963年8月日比谷第一生命ホールにて。
 同公演パンフレットに、「シェークスピアにとってはこの世界が舞台であったろう。しかし、私にとってはそれは調理場なのだ」との、アーノルド・ウェスカーのことばが載っている。


 文学座アトリエ公演『大麦入りのチキンスープ』、1964年10月日比谷第一生命ホールにて。

 文学座公演『結婚披露宴』、1980年2月東横劇場にて。ドストエフスキーの『いまわしい話』による作品。
 同公演パンフレットに、アーノルド・ウェスカーの「《結婚披露宴》についてのノート」が掲載されている。
……私のリトワノフとその労働者たちは善良でやさしい人々である。しかし両者とも労働と資本との間で解決不能な対立の犠牲者なのだ。これは資本主義社会特有の対立では決してない。いわゆる社会主義の社会にも同じような対立は起こるのだ。ーー労働と国家との間に。……



 五月舎公演『根っこ』、1980年3月紀伊國屋ホールにて。