出版業界全体が長期的に低落傾向にあることは、すでに知られているところである。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/17/news140.html
(「大手出版社の2012年度売上高—帝国データバンク調査」)
昨年の就活シーズン、知己の某版元社員に時候の挨拶のごとく「優秀な学生さん来てます?」と聞いたら、「この時勢に出版やりたいなんて若者は幕末に幕府に入りたがってるような人なわけで、その程度の状況分析力しかない人に優秀なのはいない」と暗い顔で返されたのだが、今年も輪をかけてそのようだ。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2015, 3月 6
美術出版社の刊行物では、城景都の画集『花の形而上学』と、『澁澤龍彦 夢の博物館』の2冊がわが愛する美術書である。今後古書としての市場価値が上昇するのであろうか。⦅写真は、東京台東区下町民家の沈丁花。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆