小岩の酒屋のおじさん

 一昨日1/23(水)は、東京江戸川区小岩の圓蔵院で、高校の級友Iさんの3回忌の法事を行った。ご家族主催のものではなく、有志によるいわば勝手な集まりであった。ご家族に余分な配慮をさせまいとの世話役の念いからであろう。在家仏教協会のFさんが読経。いちおうかたちをとることができた。
 このお寺は、和歌山県根来寺(ねごろでら)を総本山とする新義真言宗の寺院で、たまたま通りかかった男の人の話では、小岩周辺では古刹にあたるそうである。


 http://www.negoroji.org/index.html(「新義真言宗総本山・根来寺」)
 I氏は、歳若くして大病を患いながら元気に生きてきたが、一昨年の1月再び病に倒れ鬼籍に入(い)ってしまった。小岩の地(フラワーロード脇)で酒屋業を営み、誠実な仕事ぶりで地元の人の信頼を得ていた。


 どちらも優秀な息子さんとお嬢さんは既に独立している。お嬢さんは、超進学女子校→慶応大学→I百貨店社長秘書を経て、有馬温泉でも屈指のホテルと老舗旅館を経営する一家に嫁いでいるが、I氏は静かにあくまでも町の「酒屋のおじさん」としての地味な人生を全うしたのである。
 http://www.arima-gh.jp/(「有馬グランドホテル」)
 http://www.zuien.jp/(「中の坊瑞苑」)
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家の 、上マーガレットの寄せ植え、下カルセオラリア(Calceolaria=巾着草)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆