今年の「オークス」は、残念ながら的中させられなかった。「有馬記念」とともに、わりあい得意なGⅠレースである。過去の輝かしい実績としては、1997年「第58回オークス」で、1着：メジロドーベル（吉田豊）、2着：ナナヨーウイング（石橋守）の馬連12550円を、1000円券（いまはみみっちく100円券のみ）で的中、12万5500円を獲得している。このときの1番人気は、「桜花賞」馬キョウエイマーチ、メジロドーベルは2番人気であったが、ナナヨーウイングは、13番人気でまったくの無印馬。こちらは、「忘れな草賞」3着以降急上昇の情報を重視して勝負、みごとに的中。当時の「桜花賞」は、阪神競馬場内回りで、スピードタイプの牝馬にのみ勝機あり、「オークス」との連関は薄かったのだ。あえてキョウエイマーチは切ったわけである。会心の予想であった。
さて今年の「オークス」は、「桜花賞」馬ジェンティルドンナ（川田）は軸で不動、３連複の相手として、「忘れな草賞」1着のキャトルフィーユ（福永）を選んだ。人気はあまりない。ナナヨーウイングがチラついたのだ。結果は不的中、今春の福永騎手は乗れていない印象である。しかし3着に、あっと驚くアイスフォーリス（松岡：またまた芦毛馬！）が突っ込んできたのであるから、あながちひどい予想ではなかっただろう。「ダービー」は、眦（まなじり）を決して、いざ。
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（「駆ける、賭ける」『花粉期：2008年歳旦譜』掲載）
｟写真（解像度20%）は、東京台東区下町民家に咲く、アジサイ（紫陽花：ダンスパーティー）。小川匡夫氏（全日写連）撮影。｠
