帝劇の春と秋

 今年はひさしぶりに帝劇(帝国劇場)に観劇予定の機会が、春と秋にある。春(5月)は、『エリザベート』。ウィーン初演20周年記念公演とのことである。エリザベートがWキャストで迷ったが、ハプスブルク帝国の皇后という気品とスケールを考えて、すでに定評のある瀬奈じゅんではなく、男役トップだった春野寿美礼の舞台のチケットを確保(明日セブンイレブン発券)した。L列の席で申し分なし。なお、トート役=マテ・カマラス、ゾフィー役=杜けあき杜けあきは、安寿ミラとともにかつて「推しメン」の男役。いまから愉しみ。

 秋(10月)は、ユーミン貫地谷しほり共演の舞台。松任谷正隆脚本・演出で、ユーミンの歌・音楽と、貫地谷しほり主演の芝居のコラボとなるらしい。面白そう。NHK夜放送の「SONGS」で、ユーミンが母校立教女学院を訪れ、教会の女子聖歌隊とともに歌うところはよかった。その後の映像で、ユーミン貫地谷しほりと帝劇を訪れ、舞台の感触を確かめている光景も、秋への期待を高めるものだった。



⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家に咲く、上木瓜の花、下富貴草(吉字草)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆