2012年は終末か、新しい始まりか

 
 星岳雄カリフォルニア大学サンディエゴ校教授によれば、2012年は、マヤの長期暦で約5125年の周期の終わりにあたる年で、12年の冬至の日に世界が終わるとの見方がある一方、マヤの循環的な時間観から、次の長期暦の始まりの年との説もあるそうである。(『日本経済新聞』1/11「経済教室」)
……政府はようやく社会保障と税の一体改革として、財政再建に一歩を踏み出す覚悟を決めたかにみえる。被災地や景気動向への配慮も大切かもしれないが、信頼できる中期的な財政再建計画を示すことが急務である。これ以上の先送りは景気をかえって悪化させる可能性が高い。…… 
「世界経済にとって12年が破滅の年になるのか、それとも刷新の年になるのか、それは各国の政策担当者の決断と国民の支持にかかっている」(同紙)と、教授は結んでいる。「カネあってのイノチ」であるという、当然のことを思い知らされる年となるのだろうか。 
⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家の、上フユシラズカレンデュラ=Calendula)、下ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物、金のなる木(2葉とも)。小川匡夫氏(全日写連)撮影。⦆