オルガ・トカルチュクの『逃亡派』届く

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 2018年度ノーベル文学賞受賞、ポーランドの作家オルガ・トカルチュクの『逃亡派』(小椋彩訳、白水社)がAmazon経由で届いた。だいぶ時間が経っているので、慌てて増刷したのだろう。ポーランドの文化・藝術には昔から持続して関心があるので、じっくり読みたいもの。

 引き取ったローソンは、10月いっぱいで閉店とのこと、少し不便になるがやむを得まい。棚は空っぽで、なぜかスウィーツだけ置かれてある。最後の買い物ということで、テラミスと苺ショートケーキを購入した。ふつうは買わないが、記念の意味である。「ありがとうございます。近くのあちらのローソンに行きますので、よろしく」と女性店員さんが挨拶。Amazonの引き取り店指定の変更をしないと。

寒河江弘さんのフィギュア

 是枝裕和監督の『空気人形』は、主演のペ・ドゥナが人形(ラブドール)ながらある時突発的に生気を持って擬似人間となり、人間としてのいろいろな体験をするなかで、人間の孤独を浮き上がらせていく怪作で、好きな作品。この人形のデザインと原型制作を担当しているのを思い出した。

 寒河江弘原型制作(製作)のフィギュアでは、アンヌ隊員=ひし美ゆり子をモデルにした、京本政樹プロデュース、ユウビ造形製造、(株)海洋堂販売の「YURIKO MEMORIAL 1972」Clock付を所蔵している。この才能の逝去を悼む。

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女優角替和枝さんも一周忌

 NHK朝ドラ『花子とアン』で、花子の「腹心の友」蓮子の義母、宮本浪江役を演じて印象的であった、女優の角替和枝さんが亡くなって1年が経過した。この日10/27は、わが連れ合いの葬儀の日であった。連れ合いが亡くなったのが、10/21で、奇しくも角替和枝さんの誕生日にあたる。二人とも60代での逝去。縁のようなものを感じてしまった。

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 連れ合いの一周忌法要および納骨式は無事、先週日曜日10/20に済ませてある。両岸に桜並木のあるE川沿いの墓地であるが、10/25(金)千葉県を襲った大雨でE川流域一帯に避難勧告が出された。心配したが、川は何とか持ちこたえて安堵したのであった。

 法要後の会食で、いま流行と聞く、レモンサワーを呑んでみた。まずまず。

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『室生犀星研究』第42輯発刊

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 室生犀星学会編集発行の『室生犀星研究』第42輯が発刊された。「星の広場・犀の眼」コーナーの、森晴雄氏の「川端康成『雪国』と犀星」は、「文芸懇談会受賞作品」とその箱に誌された川端康成の単行本『雪国』(他に4短篇を含む)の帯に、室生犀星の「最大限の褒め言葉」があり、その文を一部とする『雪国』刊行の翌年『読売新聞』紙上に執筆されたエッセイを紹介している。「身辺小説を避けて読まぬこと」、「川端の風景描写に賛成しがたい」などの、犀星の見解が窺えるとのこと。また、雑誌連載中の『雪国』について、犀星の「作品への強い批判が滲み出ている批評」が別なタイミングで書かれているそうである。面白い。

 同コーナーの須田久美氏の『室生犀星の「軽井沢より」』では、昭和8年〜昭和54年(戦時下中断)秋田で続いた『秋田』という雑誌が存在し、その同人でもあった金子洋文という作家がいて、犀星の「あにいもうと」を脚本脚色した『兄いもうと』を上演しているという。プロレタリア文学に関する知識も関心もないためか、不覚にもこの作家の名を初めて知った。このエッセイも研究者の姿勢の一端が知れて興味深かった。

 ❉なお学会事務局は、東京都板橋区常盤台1−58−12 須田久美方

 

村上麗奈と松本莉緒

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 陛下の隣席のブルネイ国王は一族とともに、昭和天皇崩御のときわが国に弔問に訪れ、いかなるルートを通してか知る由もないが、当時人気絶頂のAV女優村上麗奈(れな)に謝礼500万円(ほど)で夜の接待を受けられたことは、村上本人が告白していることであり、周知の事実である。『週刊文春』が睨みを利かせるだろう今回はそんなことはないであろう。

www.excite.co.jp

 伊佐山ひろ子を被写体にした『昭和』(宝島社)というヌード写真集の最高傑作(個人的評価)のある、写真家沢渡朔(はじめ)の『色散華』(フリーダム・エフ)は、この村上麗奈を撮っている大判の写真集。昔わが船橋市のW劇場で舞台に立ったダンサー村上麗奈を観たが、表現としての表情があり、写真の通りのみごとな肢体であった。

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www.sanspo.com

「ご結婚おめでとうございます。」松本莉緒もかつて、危うくアラブ王族のひとりに夜のお相手をさせられるところだったとのこと。難を逃れ、ヨガインストラクターとしての新しい道を切り開いて、そしてゴールイン、慶ばしい。女優松本莉緒の舞台は一度、東京グローブ座で観ている。

simmel20.hatenablog.com

『監察医 朝顔』を思い起こした

www.youtube.com

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 フジテレビの月9ドラマ『監察医 朝顔』(上野樹里主演)を思い起こした。津波で奪われた(娘の)母親の遺骨を探す刑事の父(時任三郎)と、トラウマで現地へ足を踏めない監察医の娘との関係を基軸にした良質のドラマだった。たまたま漁師の刺し網に掛かったのが下顎(の骨)でよかった。DNA型だけでなく歯の治療痕も特定の根拠になったとのこと。吉報である。

クルドの表現

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 国際協力NGOピースウィンズ・ジャパン主催による、クルド人画家15人の作品展を昔(1997年)東京六本木のストライプハウスギャラリーで鑑賞したことがある。中東の複雑な民族分布について詳しい知識を持ち合わせていないが、絵画を通しての少しばかりの親近感は持続しているつもりである。

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 なお地下鉄六本木駅を降りて、洋菓子のアマンド角を曲がり芋洗坂を下って行くところにある、このギャラリーはけっこう好きである。

striped-house.com

peace-winds.org

「クリディッシュ・ダンス」の曲があるジャズ・ピアニストの山下洋輔さんが、パンフレットで共感のことばを寄せている。

www.youtube.com

 

 

坂下千里子さんは人選ミスではない

 

news.livedoor.com

 

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 たしかに「お召しになられて」と言うべきところを「着られて」など、ことば遣いにハラハラさせられるが、厳粛さの演出効果をことさら高めようとする人選より、誰も知り得ない儀式の進行についていわば聴講生の役回りで、かつ脇役なりにそこそこ華もあり、そんなに抵抗はない。

  むしろ民放の〈コメンテーター〉に、(意図的)人選ミスがあることこそ問題である。