M&Oplaysプロデュース、倉持裕作・演出『鎌塚氏、羽を伸ばす』オンライン観劇

 M&Oplaysプロデュース、倉持裕作・演出『鎌塚氏、羽を伸ばす』(下北沢・本多劇場公演)をStreaming+ オンラインオンライン観劇した。細部について、何回もたしかめられるのはありがたい。愉しく視聴できた。
 綿小路公爵家で起きた殺人事件を、令嬢チタル(二階堂ふみ)が休暇で寝台列車旅行中の北三条家の「完璧なる執事」鎌塚アカシ(三宅弘城)を巧く使って、チタルの従者真鍋リョウスケ(桜井海音)の無実を完璧に証明させようと、予め仲間に引き込んだ諏訪(公爵夫人)ノギク(西田尚美)、その従者宇佐スミキチ(玉置孝匡)、実業家実は詐欺師柳平トクジ(マキタスポーツ)らと列車に乗り込み、鎌塚に推理をさせる中、(節度ある)ドタバタの連続で、面白かった。とくに、監禁されて縛られた鎌塚と、彼を救助するために縄ほどきで悪戦苦闘する令嬢チタルの掛け合いは、大笑いしてしまった。結局は、舞台に登場していない綿小路家の女中ナタネの犯行とわかり、庇って罪を被ろうとしたリョウスケがチタルを怒らせ、従者としてはクビになる。真相がすべて明らかとなったところで、三宅弘城二階堂ふみのデュエット、全員のダンスパフォーマンス、すてきで洒落ている。NHK朝ドラ『エール』のコンサートと『紅白歌合戦』以来の二階堂ふみの歌唱、聞かせる。

 プログラムの二階堂ふみのコーデと舞台のそれは異なっているが、姿勢がよく何でもピッタリの二階堂ふみ、ではある。