5月18日は、博物学者・南方熊楠の誕生日。
— 本ノ猪 (@honnoinosisi555) 2021年5月17日
「小生は次男にて幼少より学問を好み、書籍を求めて八、九歳のころより二十町、三十町も走りありき借覧し、ことごとく記臆し帰り、反古紙に写し出し、くりかえし読みたり。『和漢三才図会』百五巻を三年かかりて写す。」(『動と不動のコスモロジー』P299) pic.twitter.com/3zDpwRHFIk
人物には大いに興味が湧くものの、南方熊楠の書いたもので面白く読んだという記憶はない。2007年4月に熊野詣の旅をした折、白浜の南方熊楠記念館を訪れている。人生の多くを過ごした隣の田辺市には南方熊楠顕彰館があるそうだが、そちらには行っていない。かつてmixi記載の熊野詣の旅行記から、南方熊楠記念館訪問記のところだけ抜粋、再掲しておく。
▼4/3(火)〜4/5(木)南紀を旅してきた。飛行機で東京羽田から白浜まで1時間ちょっとで行けるので、わりあいゆったりした行程を楽しめる。白浜にある「南方熊楠記念館」を訪れた。顕微鏡で粘菌が覗けた。「ウガ」とよばれる尾にエボシ貝が寄生した海蛇(セグロウミヘビ)の標本は、熊楠がとりわけ気に入っていたらしいが、実に面白かった。「ハドリアヌス茸」とかいうキノコの標本も愉快であった。まるで折口信夫の祖父の家だった飛鳥坐神社のご神体を思わせる形をしている。近くの田辺市には、「南方熊楠顕彰館」があるのだが、脚を伸ばせなかった。