聖路加国際病院「QIセンター」感染管理マネジャーの坂本史衣氏のこのインタビュー記事は、さすがに臨床現場の実態を踏まえていて、あらためて勇気と知恵を与えてくれる良記事である。感染の経路として考えられる、飛沫感染、接触感染、空気感染の三つがあることはすでに素人でも知っていることであるが、この新型コロナについては、圧倒的に飛沫感染の経路が重要であり、接触感染および空気感染の頻度はそれほど多くないとのこと。実験室的条件の下ではない、現実の環境やモノに付いたウイルスの残存時間は言われれているよりは短く、おそらく数時間ほどではないかということ、空気感染についても、三密の状態でなければ可能性は高くはないということである。朝夕の通勤で満員電車に乗っても、どこにもクラスターが発生していない。大したことはないのでは、とか言うバカがいるが、みな沈黙して乗車していて、しかも駅に停まるごとに戸が開いて換気も行われているからだろう。
つまり、日常飛沫感染の経路を能う限り断つ小さな努力を続けて行くこと、これまでの常識を手放さないこと、これに尽きるようである。
SNS上では、新型コロナも死者数から見てただの風邪ではないのか、経済への打撃のほうを重視しようという、もっともな指摘もあるが、経済のことはさておき、たんなる風邪と見なすのは危ういだろう。坂本史衣氏の回答は、
ただの風邪ではないかという人もいますが、データ上の話だけでなく、やはり病院にいて実際に患者さんを見ていると、普通の風邪ではないということがよくわかります。働き盛りの50代~60代、場合によっては40代やそれより若い人であっても、特に基礎疾患や肥満のある場合は重症化し、亡くなることがあります。また、深刻な合併症や後遺症を引き起こすことを考えても、ただの風邪とは違うのです。
マスクによって飛沫防止効果に大きな違い 豊橋技科大が研究結果を発表 愛知 https://t.co/ZEEAcWZcKE
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) 2020年10月15日
(自身の)飛沫カット率
不織布製マスク80%
布製マスク66〜78%
フェイスシールド20%
マウスシールド10%
仏パリ公立病院連合(AP-HP)の責任者は13日、パリ市内の病院の集中治療室が早ければ来週にも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者で飽和状態になる恐れがあると警告した。エマニュエル・マクロン大統領が感染抑制対策を強化するという見方が強まっている。https://t.co/sPITaOSq3y
— ulala france (@ulala_go) 2020年10月14日
感染症の専門家は、大惨事の瀬戸際にあると指摘。 pic.twitter.com/JK3RL1USY1
— ロイター (@ReutersJapan) 2020年10月15日
ナビタスクリニックの久住英二氏、尾身先生の「無症状者に PCR 検査しても感染は抑えられない」という至極当然のコメントに、驚くべき愚かしさ、世界の趨勢と逆とつぶやいているけど、何故その PCR を回しまくってる「世界」で感染者急増して再度のロックダウンになってることに言及しないんですかね🤔
— sekkai (@sekkai) 2020年10月17日
感染者がフランスは1日三万人、イギリスは二万人、土足に手洗いしないマスク拒否が当たり前の状況なんですよ。イギリスは死人が実際は六万人超えていると言われてます。そんな状況なのに日本にもマスクしない人がいるからわかるとか気軽に言わないでほしい。状況が桁違いなんだから。
— めいろま (@May_Roma) 2020年10月19日