演劇評論家・劇作家・演出家の堂本正樹氏に関して、わがブログで触れたのは2012年12/27「美輪(丸山)明宏の舞台回想」で、1回のみか。ご冥福を祈りたい。
「天井桟敷」の『毛皮のマリー』が1983年6月、PARCO西武劇場で再演された。この年5月に原作者の寺山修司が亡くなって、追悼公演となった。演出は、鈴木完一郎、演出補は原田一樹。「天井桟敷」の若松武が参加している。このとき丸山明宏ではなく、美輪明宏と改姓されている。堂本正樹は、能の『三輪』であれば、「本来の男の三輪の神が女として現れ、しかも女の衣装ではなく、男の装束を着ている」ところから、「この男女両性の複雑を極めた混交は、まことに明宏にふさわしい姓かもしれない」(同公演パンフレット)としている。面白い。
堂本正樹先生の初期著作『僕の新作能』、『能・歌舞伎 僕達の芸術』。自費出版、前者は刊記無、後者は昭和32年刊。
— 山中剛史 (@ymnktakeshi) October 2, 2019
後者は、浪曼劇場演出部だった和久田誠男さんの古本屋・天誠書林で買ったもので、この本購入をきっかけに親しくさせていただいた。
平成9年8月、鎌倉の御宅に伺った際に頂いた署名。 pic.twitter.com/jVQJ34ZcyD
堂本正樹氏が亡くなった…。僕の活動をいち早く面白がってくれた古典関係の方々の一人。三島由紀夫氏との親交も深く、花組芝居で三島作品を取り上げる時には、是非見て頂きたかった。お能の硬軟含めた逸話を、愉快な口調で聞けたのは貴重だった。郡司正勝氏、落合清彦氏etc.皆さん有難うございました。
— 加納幸和/花組芝居 (@nikotamaya) October 3, 2019