春を告げるくすのきの天丼コース

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 昨日2/20(水)午後から池袋の東京芸術劇場イーストで観劇する前の昼、四ツ谷駅出口で次男と待ち合わせて、予約してあったくすのきの天丼ランチコースをいただいた。カウンター席で6人の客のみ。小さなビルの1階の店、外からは店の看板も出ていないのでだれにも天ぷら屋だとは気づかれまい。白木のカウンターと、淡いベージュ色の壁の店内は静かで落ち着いている。このカンバスに際立つ春の鮮やかな色彩の食材が、次々に油で揚げられて、一品ずつ供されていく。蕗の薹の強い香りが春の到来をたしかに告げる。サツマイモの天ぷらは、振りかけられた塩味が、絶妙に甘さを引き起こし、わずかに油の使用を思い起こさせる。すばらしい。

 真打ち登場の天丼は、バラ天丼とのことで、それぞれの食材がバラにまぶされていながら、すぐれたジャズ奏者のジャムセッションのようにみごとに味のまとまりがあった。お吸い物のアオサも西からしだいに訪れる春の食材だそうで、今は静岡産とのこと。名脇役である。料金は、たまたま芝居のチケット代と同じであったが、この味では妥当であろう。

 見守る師匠の楠さんとは、名古屋からの進出ということで、名古屋グランパスのこと、高校サッカーのこと、そして楠(楠木)一族の歴史など、談笑して愉しかった。美味しい食事には、愉快な会話も必要である。ということで満足のときを過ごしたのであった。 

くすのきの天丼のご予約 - OMAKASE

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