吉高由里子主演『正義のセ』(日本テレビ)は面白い

 https://www.ntv.co.jp/seigi-no-se/(「日本テレビ『正義のセ』)
 吉高由里子は号泣...話題の春ドラマがクランクアップを報告 - NAVER まとめ
 日本テレビ毎週水曜日夜10:00〜放送の、吉高由里子主演ドラマ『正義のセ』は面白い。新人の検事竹村凛々子が与えられた案件を、職場と家庭のバックアップを得ながら解決して、みずからも成長していくという一回ごと完結のドラマ。次々に凛々子に現代的問題が迫り、感情の振幅激しくそれに立ち向かう。舞台演出家の蜷川幸雄や映画監督の園子温らが評価する、デモーニッシュな深淵を表現できる女優とはまた異なった、いわばテレビドラマ仕様の吉高由里子が爽やかな演技をみせていて、それはそれで評価したい。このドラマのとぼけた雰囲気がじつに愉快で、事務方の相原勉を絶妙に演じる安田顕との呼吸も合って、この女優のコメディエンヌとしての才能を十分に感じさせる。全体のキャスティングがハマっていて、どの役の人たちも過不足がない。家業の豆腐屋を継ぐことを決意した妹温(はる)子を、NHK朝ドラ『わろてんか』での女藝人役で感心させられた広瀬アリスが演じているのも、個人的には嬉しいところだが、楽屋ネタでは、吉高由里子とは男をめぐっての確執があるとかないとかのゴシップ。ドラマでは微塵も感じさせない、仲のよい姉妹ぶり、さすがである。楽屋ネタといえば、吉高由里子の周知のお友達近藤春菜が、ある事件の重要な目撃者として登場していて、思わず笑ってしまった。その他、酔っていきなり先輩検事(三浦翔平)にキスしてしまったり、調査で相原事務官と大きなサウナを訪問した折、裸の男性の群れの前に出てしまい、相原に注意されて凛々子は慌てて両手で顔を覆うが、指の間から光景を見ようした場面もあった。この女優についてイメージされるネタを巧みに取り入れている。愉しい。
 現代的案件の一つとしてオレオレ詐欺事件を取り上げていたが、受け子に大学生のグループが存在していることを突きとめていた。まさかと思っていたら、逮捕事件がわが身近なところで起こっていて、驚き納得したことである。
 受け子の女子大生逮捕 容疑で船橋署 | 千葉日報オンライン
【家庭で】


【職場で】


【相原事務官との〈近い〉距離】


【凛々子のさまざまな表情】


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【番外】