吉高由里子がドラマに帰って来た

 昨年観た数少ないテレビドラマのなかでは、次の二つが面白く質も高かった。
 NHK・1/14(木)〜の木曜時代劇『ちかえもん
 NHK・9/24(土)〜土曜ドラマ夏目漱石の妻』
 http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/chikaemon/(「NHK木曜時代劇『ちかえもん』」)
 http://www.nhk.or.jp/dodra/souseki/(「NHK土曜ドラマ夏目漱石の妻』」)
 民放のドラマにも面白く質の高いものもあるのかも知れないが、贔屓の女優(貫地谷しほり尾野真千子)出演のドラマしか観ていない。吉高由里子が、NHK朝ドラ『花子とアン』以来、ようやくテレビドラマに帰って来た。日本テレビの『東京タラレバ娘』。これは観るしかないのである。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20141221/1419154685(「吉高由里子インタビュー『12月の吉高由里子』:2014年12/21 」)
 人気マンガが原作だそうで、結婚を焦る3人の女性たちの年齢が、原作の33歳から30歳に変えられているとのこと。33歳だとやや切実感あり過ぎで、視聴者によっては〈余裕で〉ドラマを楽しめないことと、出演者の実年齢との差も考慮したのだろう。むろん原作のファンにとっては許しがたい仕打ちにはなる。
 http://www.ntv.co.jp/tarareba/(「日本テレビ東京タラレバ娘』」)


 吉高由里子演じる鎌田倫子が過去フった相手の男、早坂哲朗役が『花子とアン』の夫を演じた鈴木亮平というキャスティングも愉快。第一話では、今度は倫子が早坂哲朗にフラれてしまうという展開、吉高由里子の表情に味がある。居酒屋の娘鳥居小雪役の大島優子はメガネをかけて、オバさんっぽいイメージだが、これは敢えてそう設定しているはず、酷評することもあるまい。
 http://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_370383/(「吉高由里子の“努力の谷間”に称賛の声」)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170119-00000017-flix-ent(『朝ドラ「花子とアン」親子ツーショットに驚き』)
 http://news.infoseek.co.jp/article/menscyzo_20170210_300121/?p=1(「大島優子、禁断の不倫女性に挑んだ『タラレバ娘』の演技で評価一変」)



 日本女性が結婚にこだわることについて、フランスの事情と〈比較〉した次のエッセイも読んでおきたい。何でも、おフランスが優れているということではない。

吉高由里子の舞台】
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20151015/1444897680(「シアターコクーンで『大逆走』観劇:2015年10/15 」)
鈴木亮平の舞台】
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20160316/1458109667(「三島由紀夫作『ライ王のテラス』観劇:2016年3/16 」)