弁護士をめぐる問題

 昨日BS11の「報道ライブ21 INsideOUT」で、司法改革をめぐる問題について取りあげていた。格別目新しい情報や提言はなかったが、問題の所在について門外漢にもよくわかる放送内容ではあった。ゲストとして、宇都宮健児弁護士と久保利英明弁護士が登場し、どちらかというと宇都宮氏は現状について、久保利氏は司法改革の理想について述べていた。
 http://www.bs11.jp/news/2513/(「報道ライブ21 INsideOUT」)
現状
◯弁護士の数が多くなり、司法試験に合格しても法律事務所などへの就職の機会が少なくなっている。
◯司法修習時代給費制から貸与制に変わったため、法科大学院時代の借金と併せて将来返済すべき金額が嵩み、法曹志望者の多くが、経済的余裕がなくなっている。
法科大学院および法学部への志願者が減っている。
理想
◯弁護士の活動分野を訴訟案件に限定するべきではなく、企業内弁護士や相談担当弁護士などの活動領域を広げることが必要であり、現に企業内弁護士の数は増えている。
◯グローバルな視点で考えると、欧米などと比べると、まだまだ日本の弁護士数は対人口比で少ないのである。経済活動がグローバル化するなかで、これでは十分な対応ができなくなる。 
◯たとえば理科系出身の弁護士など活躍していて、法科大学院出身の弁護士に多彩な視野と識見を持った人材が現われることが期待される。
 http://www.lawyer-mirai.com/index.htm(「ロースクールと法曹の未来を創る会」)
 まるでNHK朝ドラの、マッサン&エリーと株主会議との攻防を見るような展開であった。




 http://www.cashflow-zeirishi.com/blogokaseri.html(「弁護士人口の増加と弁護士の競争力」)