NHKドラマ「日時計」

 本日5/6は、イギリス人陶芸家バーナード・リーチの命日(1979年5/6没)にあたる。板谷波山以外とくに陶芸に知識と関心をもっていないが、昔NHKで放送されたドラマ「日時計」でこの陶芸家の名を知った次第である。C.W.ニコル原作『バーナード・リーチ日時計』をテレビドラマ化したもので、1983年6/24に放送されている。ロンドンでバーナード・リーチと親交のあった老人仲省吾(中村伸郎)と日本留学中のイギリスの青年ウイリアムとの出会い、そして老人の死に至る展開をバーナード・リーチとの老人の追憶のなかの友情を軸に描いた佳作であった。静謐さが漂い、いまは亡き名優中村伸郎の演技と存在感もあり人生への洞察が印象に残ったドラマで、できればぜひ再放送してほしいものである。
(「…迷宮・ガラス玉遊戯」より拝借)
 http://hesse.at.webry.info/200712/article_4.html(「…迷宮・ガラス玉遊戯」)
 http://naturebear2007.blogspot.jp/2009/02/cw.html(「こころの生態系づくり」)
 わが所蔵の『芸術新潮』のバックナンバーのなかから、1986(昭和61)年9月号「特集・日本民藝館創立五十周年を機に」を探し出した。その特集第二部「柳宗悦が発見した民芸の美」に「バーナード・リーチとスリップ・ウェア」の記事があった。「イギリスのスリップ・ウェア、つまり泥漿を使った流し描きの雑器は、リーチも日本で初めて知ったものという。昭和4年浜田庄司と共に渡英した宗悦は、帰国していたリーチを訪ね、また精力的にスリップ・ウェアを漁って、日本に持ち帰った」とある。

同誌より
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20100611/1276228714(「ウィリアム・モリスアカンサス」)