歴史的名勝負:タマモクロスvs.オグリキャップ

芦毛の怪物」オグリキャップが今月3日に没したとのことだ.「白い稲妻」タマモクロスもすでにいない。1988年秋冬のこの両芦毛馬の対決は、ほんとうに心躍るものであった.「JC」でのタマモクロス2着、オグリキャップ3着の後、最後の対決「有馬記念」で、オグリキャップが雪辱したが、力の差はなかったろう.「天皇賞」の対決が、わが競馬歴のなかの全レース中最も印象に残るものであった。2頭とともにいまは亡き大川慶次郎氏が、「歴史に残る名勝負」と評したのも肯ける。
 タマモクロス(南井 克巳騎手)は、「天皇賞(春)」と「宝塚記念」を勝ってぶっつけで、オグリキャップ(河内 洋騎手)は「毎日王冠」優勝を経ての理想のローテーションで臨んだ.結果は、先行策をとったタマモクロスを、やや後方待機のオグリキャップがゴール前つかまえきれずに終了.しかし迫力のある叩きあいであった.タマモクロスのファンであったので、この結果に大いに満足したものだ.生前の2頭を動画で偲びたい.(なお動画は、はじめ音声不良で、通して映像も芳しくない.想像力の出番十分である.)

⦅写真(解像度20%)は、東京台東区下町民家で目撃の(みかんの葉に産卵する)ナミアゲハ。小川匡夫氏(全日写連)撮影.⦆