「慢性のデフレ」と「急性のインフレ」

 何かの作業中たまたま、NHK・BS1の放送でほんの短い間だけ、日本の直面する経済問題について、渡辺努(❉こちらと名前の漢字が一字違い)東京大学教授の解説を視聴した。日本経済は、「慢性のデフレ」と「急性のインフレ」の対策上相克する困難な課題に直面しているとのことで、インフレは将来的に「気分の自己成就」(❉むろんマートンの「予言の自己成就」を捩ったもの)の過程で起こり得るかもしれないが、今はパンデミック後の(モノやサービスの需要に対する)世界的供給不足に原因がある米欧のインフレが流入してきているということ、とくに電力などエネルギー関連のインフレ率が高い。なるほど。

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 しかしここに至っても、原発再稼働できない日本の事情には呆れてしまう。電力料金の急上昇など生活上問題にしない、それなりにリッチで反権力ごっこ好き(世田谷自然左翼・環境左翼)か、あるいは再エネ利権目当ての連中と、原子力アレルギーの(認知症予備軍の)老人層の反対があるからなのだろうか。困ったことである。