〈弱者救済〉という集金システム?

 Hulu配信の米国NBC放送の連続TVドラマ(1999年〜)『LAW&ORDER:性犯罪特捜班(SVU)』が面白く、世に遅れながら観続けていて、いまシーズン2。驚いたのは、主役の一人、ニューヨーク市警察性犯罪特別捜査班(SVU)の刑事オリヴィア・ベンソン役を演じている女優、マリシュカ・ハージティ(Mriska Hargitay)が、かのセクシー系大女優のジェーン・マンスフィールドハンガリー人の父との間に生まれた娘だということ。なるほど、その豊満なバストは別にして、顔つきも似ているところがある。知ってあらためて注目している。

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 さてS1の第13話では、「安全の家」という社会的弱者の女性を保護する非営利団体施設を運営したり、収監中の囚人の仮釈放を積極的に進めていたり、社会的に尊敬されていた判事が拳銃で殺害される事件が起こった。遺体は車の中で下半身裸で、しかも男性器に女の口紅の痕跡が残っていたり、奇怪な殺され方であった。オリヴィア・ベンソン刑事&エリオット・ステイブラー(クリストファー・メローニ)刑事らSVUの捜査で真相が明らかになる。判事の裏の顔はひどいもので、囚人とその家族に「安全の家」施設への寄付を強要し、あるいはその妻か愛人に性奉仕を要求していたのだ。それに応じた者を優先的に仮釈放させていた。また仮釈放者の決定については人権委員会の複数の委員の推薦が必要であったが、この人権委員会の委員長はパパ活で得たカネと人脈でその地位を得た女性、むろん判事とも男女の関係があった。そういう繋がりで仮釈放者が推薦され、決定されたのであった。DVの夫を仮釈放しないでほしいとの性奉仕した妻の希望が叶えられず、男の仮釈放が決まり、判事はその女に殺されたのであった。
 ドラマ化される、ニューヨーク市での何らかの事件(事実)があったのであろう。ひどい話である。日本においても〈人権擁護〉という正義(タテマエ)を掲げられると、批判や告発が躊躇われることになりやすいのだろうか? ましてや、その民間の活動に中央・地方の政府機関がお墨付きを与え財政的に支援などしていたら、活動組織内部の活動・会計状況はまったく外部には知らされる機会がないまま〈評価〉されてしまうかもしれないのである。ホンモノの慈善活動組織&関係者には迷惑なことであろう。