『ラ・マンチャの男』は、1979年11月の舞台を観ている

   ミュージカル『ラ・マンチャの男( Man of La Mancha)』は、松本白鸚が六代目市川染五郎時代の舞台を観ている。日本初演から10年目で、演出は中村哮夫、振付・演出協力にエディ・ロール、坂上道之助、マリー・ベッティーニ。1979年公演プログラムによれば、「ドン・キホーテの物語である以上に、セルバンテスの物語」であるミュージカル『ラ・マンチャの男』の原作者は、デール・ワッサーマンで、最初テレビ・ドラマの形で書かれたのであった。ミュージカルとして舞台化され、地方都市の大学の劇場でトライ・アウトが行われた後、アンタ・ワシントン・スクエアでニューヨーク公演の幕をあげた。演出形式がここで確立したとのこと。その1年後、ブロードウェイの中心地、マーチン・ベック劇場で公演、国際的な注目を集め、やがて世界各地で上演されるに至った。日本では、1969年市川染五郎が主演で帝劇で初演、彼は招かれてブロードウェイでも英語で主演、好評を得ている。
 反体制運動が盛り上がった60年代アメリカという時代背景のあるこの作品、「何人かの批評家はこのドラマをアイデンテティのドラマ、と呼んだのである」。

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