カワセミの写真:プロの仕事

 野鳥の生態を撮るのはむずかしい。この3月にアカゲラ、4月にシジュウカラがわが庭に飛来したが、しばしの滞在の後飛び去ってしまい、カメラのセッティングの暇もあらばこそ、写真を撮るなど無理であった。かつて亀戸天神社初詣の際、池に突き出た木の枝に留まったままのカワセミを至近距離で見たことがあるが、そのときはまともなカメラを持参していなかった。今年2月に世田谷区北烏山の専光寺での法要に参加した折、終了後近くの高源院境内にある烏山弁天池で、カワセミホバリングと水に突っ込んだ(dived into water)光景を見ているが、このときも撮影は間に合わなかった。

 http://meisui.sakura.ne.jp/water/archives/1212(「烏山弁天池」)
 さてスコットランドの野生動物写真家(wildlife photographer) Alan McFadyen氏の撮ったカワセミ(kingfisher)の写真は美しく、生命力が躍動しているその瞬間をみごとに捉えている。あたりまえである。1日何時間も水辺の隠れ場所(the hide)でシャッターチャンスを狙い、それを1年間で平均100日、6年間つづけてついに撮り得たカワセミの最も美しい瞬間の写真なのである。「飛ぶ宝石」カワセミを撮るのに費やした総時間は、4200時間を超えているという。これこそプロフェッショナルの仕事であろう。
 http://www.24hviralphotos.com/photographer-finally-snaps-perfect-shot-of-diving-kingfisher-after-6-years-and-720000-photographs-7-pics/
 (「Photographer Finally Snaps Perfect Shot Of Diving Kingfisher 」)