平和の俳句ー開成俳句部

東京新聞」8/14朝刊紙上で、高校生俳人の「平和」を兼題とした俳句作品が紹介されている。昨年の「俳句甲子園」優勝の名古屋高校などとともに、8回優勝実績の開成俳句部の作品も掲載。いずれも2年生の作で、顧問佐藤郁教諭の「自分に引き寄せて、どこか生活や体験に結び付けて作らないと空疎な俳句になってしまう」とのアドバイスが生かされている。
祈るとき太陽重し夏の海        山下 真
言ひさせば雲育ちけり沖縄忌      平野智士
夕立やきりぎしは祈りの角度      秋庭颯太
消し跡の消えぬ八月十五日       板倉 健 
とめどなき汗が祈りのまなぶたに    筏井 遥 
言ひさす→「言い止す」。「きりぎし」は、断崖の意で、「わが佇つは時のきりぎしー上田三四二」がある。