鉢のミヤコワスレ(都忘れ)



 ミヤコワスレの名は、佐渡に流された順徳院が詠んだ「いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し」の歌に由来するという。ただし、ミヤコワスレ(都忘れ)は江戸以降の園芸品種で、原種はキク科シオン属ミヤマヨメナとのこと。順徳院が佐渡で出会ったのは、ミヤマヨメナなのか、あるいは、キク科ムカシヨモギ属のアズマギク(東菊)なのかは、「講釈師、見てきたような嘘をつき」のほかは、知るべくもあるまい。若き順徳院の無念と寂寥を想いつつ、ただただこの可憐な花を愛でるがよろしかろう。
【参考ブログ一覧】
 http://blog.goo.ne.jp/funabasiakiko/e/4066cf5a2add701a62e404152c1f1ecf
 (「透明な気圏の中から:都忘れ」)
 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6324/menu/ma/miyama.html
 (「ミヤマヨメナ&シュンジュギク」)
 http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/saijiki/miyakowasure.html
 (「和歌歳時記:都忘れ」)
 https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-838
 (「みんなの趣味の園芸:アズマギク」)
 http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/juntoku.html
 (「千人万首:順徳院」)