「上野の森美術館」再訪


 
 昨日8/20(土)は、東京「上野の森美術館」に再び出向いた。同級生のT君の入選作品を鑑賞するためだ。駅から美術館のほうへ昇る階段脇にアンスリウムの鉢が並べられていて、止まって息を入れた。
 案内図でだいたいの見当をつけて、T氏の作品を探す。水墨画であるが、黒のモノトーンではないはずだ。
「春陽」と題された作品を見つけ、眺めた。淡彩画のような色彩が施されている。右に松と桜、花鳥風月を南画風に描いたものか。左に交通標識とバックミラー、軽く現代文明を象徴した風物を配したのだろう。真ん中に配水塔(松戸下矢切にあるそうだ)、墨の滲みがこの建物の歴史と住民に与えてきた恩恵を表していよう。静かな感動が与えられた。
 退出して、上野の山を下りた。途中で出会ったタチアオイ(立ち葵)が枯れ始めていた。猛暑は困るが、暑さが急に消えてしまうのも寂しいものである。「風月堂」2Fのレストランで、コストパフォーマンス抜群の日替わりランチ(鱸のムニエル)を食べて帰途についた。