狂乱のルチア(ソプラノ・森谷真理)を動画配信で聴く

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 ニッセイオペラ2020の特別編、ガエターノ・ドニゼッティ作曲のオペラ『ランメルモールのルチア』を時間短縮し、田尾下哲翻案・演出、柴田真郁指揮・読売日本交響楽団によって11/14(土)・11/15(日)日生劇場にて上演されたオペラ『ルチア〜あるいはある花嫁の悲劇〜』全1幕を、イープラスのStreaming+による動画配信で本日視聴。こちらは森谷真理ファンなので、15日公演の視聴チケットを購入した。新型コロナ禍での公演、黒子役でもある泉の精などを除いて、歌い手としてはルチアの森谷真理のみが一つの舞台に居続け、恋人のエドガルド(吉田連)、兄のエンリーコ(加耒徹)、婚約者アルトゥーロ(伊藤達人)の声が闇から聞こえてくる展開。一つの場は、部屋でもあり泉のある庭でもあり、結婚式場でもあるなど自在に変化する。ルチアが正気を失い婚約者を殺して血みどろで徘徊する場面では、まるで『サロメ』の舞台のように満月が煌々と照らす。狂乱のアリアは、ソプラノ森谷真理の独擅場、多彩な声の舞踊に酔わされた。