庭の片隅で百合(テッポウユリ)が咲いた。細長い茎に3輪も咲かせるので、倒れてしまう。紐で土深く刺した支柱に結わえてあげた。何とかバレエのプリマのようにしっかりと立っていて、安堵した。
6/14(日)NHK・Eテレ『趣味の園芸』で春から紹介の「万葉の花」は、この回は百合の花であった。万葉集第十八巻:4087の内蔵縄麻呂(くらのなわまろ)の歌、解説は奈良県立万葉文化館・主任研究員の大谷歩さん。
灯火(ともしび)の光りに見ゆるさ百合花
ゆりも逢はむと思ひそめてき
秦伊美吉石竹(はたのいみきいはたけ)の館で行われた宴会の席で、石竹が大伴家持たちに、百合で作った髪飾りを三つ贈り、この時内蔵縄麻呂が詠んだ歌とのこと。「ゆりも逢はむ」の「ゆり」は「後(のち)」の意味の「後(ゆり)」。