モンゴル国立大学で教授を勤めていて2010年帰国している経営コンサルタントの田崎正巳氏のブログに、この案件についての解説があり、なるほどと思った。
それは今回の破綻原因が「親会社の中国繊維大手の山東如意科技集団のグループから売掛金が回収できず、57億円の貸倒引当金を計上した。」という部分です。
要するに親(山東集団)が子(レナウン)に金を払わなかったから倒産したということです。株の過半を持つ親会社ですから、金を払わなければ倒産するのはわかっていたのです。
つまり、意図的に親が子を殺したってことなんですね。表現が良くないですが、簡単に言えばそういうことです。
レナウンはコロナ倒産と報じていますが、親会社の中国山東グループが53億円踏み倒したことが要因。コロナを理由にしたほうが世間的には同情を得るでしょうけど。
— STOCK TRAIN (@stocktrain2) 2020年5月15日
しかし民事再生の手続きを申し立てたのは、レナウンではなく子会社のレナウンエージェンシーであることは、不可解で、門外漢にはこのあたりまったく理解できないことである。ともあれ、ビジネスにおいても、中国には日本は翻弄されることが、今回のマスク騒動でしたたか思い知らされたのではないだろうか。
レナウンといえば高齢者世代にとっては、レナウン娘のCMの印象が強く残っているのである。何とか踏みとどまってほしいところ。