フジテレビ月9連続ドラマ『監察医 朝顔』は、ひさしぶりの上野樹里主演のドラマ、初回・第2回を観たが、期待に違わず面白い。上野樹里の帽子姿もなかなか魅力的。東日本大震災で母が行方不明となっているという、トラウマを抱えた法医学教室勤務の監察医万木朝顔の役、抑えた表情で巧みに演じている。朝顔という固有名詞もいまの季節にぴったりである。どんな悲しみと絶望の夜を過ごしても、朝には元気に職場に向かう、ヒロインの人生のありようを象徴している。すてき。
驚いたのは、この法医学教室の主任教授夏目茶子役を演じているのが、NHK朝ドラ『なつぞら』でヒロインなつ兄妹をなにかと面倒見ている、おでん屋風車の女将役の山口智子で、この二人のキャラが被っていて、時に混乱してしまう。
最後まで愉しめそうである。