【公開講演会のお知らせ】
— 旧江戸川乱歩邸(大衆文化研究センター) (@Rikkyo_Rampo) April 24, 2019
2019年6月7日(金)17:30-19:00 立教池袋キャンパス8号館1階8101教室にて、佐野史郎氏を講師にお招きし、本学の細井尚子教授と対談形式の「乱歩と戦争」題した公開講演会を催します。
申込不要、学外歓迎、400名先着順です。 pic.twitter.com/iRgY0cMg7n
https://www.facebook.com/167537993315439/posts/2390483711020845?s=100001434647622&sfns=mo
この公開講演会はなかなかの盛況であったらしい。佐野史郎氏が主演であった、生誕100周年記念作品の『乱歩 妖しき女たち』(TBS製作・吉田秋生演出)についての話が初めにあったとのこと。オムニバスドラマの一つが「密室の少女」で小川範子が出演している。その後この演出家と結婚しているのである。かつてHPに記載している(2003年1/11記)。
……佐野史郎演じる公務員を狂言回し役に、彼が読んだ乱歩の世界という構成になっている。オムニバスの第三話が小川範子さん主演の「密室の少女」(TBS発売VHS)である。家代々の歴史的怨念の相手の抹殺をたくらむ魔術師に、名探偵明智小五郎が捕われの身となってしまう。彼は、船の部屋でその娘文代の世話を受け、その助けを借りて脱出に成功する。逃げるときに怪しまれないよう、自分を縛ってくれと娘が頼み、明智は、最後には口にタオルまで押し込んで縛ってしまう。和服姿で縛られ、船室の床に転がされ、怒った父親にしたたか蹴られつづける美少女が小川範子さんなので驚いてしまう。後ろ手の手首の縛りは、いわゆる「高手小手」の縛りではないにしても、痛々しい。縛りよりも女性の髪に興味をもったという伊藤晴雨の弟子の、こちらは徹底的に縛りに執着した喜多玲子(須磨利之)の縛り絵の世界なのだろうか。この少女は、はじめチャイナ服で登場し、入り口からの小階段で、脚を投げ出す。小川範子さんを、全体的にフェティッシュな視線で捉えた映像といえよう。演出は吉田秋生氏である。……
「押絵と旅する男」「芋虫」「屋根裏の散歩者」など11篇を収めた『犯罪幻想』(東京創元社:1956年11月刊)は、わが自慢の蔵書(古書価格はそれほど高くはない)である。1000冊限定で、1~200番の本だと雁皮紙の表紙で、棟方志功手刷木版画11葉挿入仕様で、残念ながらこの豪華本ではないのだが。201~1000番のものは、アートカンブリック装の表紙、棟方志功凸版挿絵11葉挿入の仕様で、わが所蔵のものである。著者直筆署名入り、972番である。