東京(デマ)新聞のデマゴーグ

10mtv.jp▼インタビュアー川上達史 ―― ペリクレスの後に続いた人々は「デマゴーグ(扇動者)」と言われます。自分の権力のために民衆におもねるというか、民衆を説得するのではなく、民衆のご機嫌をとって権力の維持をしたり、派手なことを言って耳目を集めたりする。これもやはり民主政の陥りがちな欠点のように思います。

本村(凌二東京大学名誉教授) 「デマゴーゴス」という言葉は、語源的に遡れば、まさに「デイモスを説得する人」なのです。だから、ペリクレスはデマゴーゴスの典型であるし、テミストクレスもいい意味で、出発点でのデマゴーゴスなのです。ところが、同じデマゴーゴスのなかに、クレオンやアルキビアデスのような後の世代の者たちが含まれるようになる。彼らは民衆の不満にうまく乗っかった言説を得意としたので、「アジテーター」という言葉に代表されるような現代的な意味で「デマゴーグ」が使われるようになります。

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