嗚呼E.T.A.ホフマンの本

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    書庫で探し物をしていたところ、逢阪剛『鏡影劇場』(新潮社)を読んでいた際には見つからなかった、創土社版『ホフマン全集』(1971年11月第1回配本)の3巻と8巻が出てきた。昔唐十郎が推していたので購入していたのだが、この配本が2冊目以降たしか音沙汰なしの状況で、その後長い年月経過して全集完結しているのに、付き合わず、そのまま2冊のみの蔵書となった次第。

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 9/3〜9/12、昨年公演中止となった、テネシー・ウィリアムズの名作『ガラスの動物園』が新国立劇場で上演される。演出がイヴォ・ヴァン・ホーヴェ。この演出家の舞台は初めてで、かつ主演が現代フランスを代表する女優イザベル・ユペールなので観逃せない。端の席にこだわらずチケットはぜひとも入手したい。
 イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出のオペラ作品、『サロメ』(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)と『ホフマン物語』(OSR:スイス・ロマンド管弦楽団)のDVD(海外輸入盤)を所持している。『ホフマン物語』のプロローグと第1幕「オランピア」を視聴して、まだ第2幕「アントニア」、第3幕「ジュリエッタ」とエピローグは視聴していない。なるほどエロい舞台になっていて驚いた。

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 ジャック・オッフェンバック作曲のこの作品、E.T.A.ホフマンの三つの短篇小説が元になっている。「砂男」→「オランピア」、「クレスペル顧問官」→「アントニア」、「大晦日の夜の冒険」中の「失われた鏡像の話」→「ジュリエッタ」。この三つの原作は、光文社文庫、大島かおり訳、古典新訳『ホフマン:砂男╱クレスペル顧問官』で読める。岩波文庫池内紀編訳『ホフマン短篇集』では、「ファールンの鉱山」など他の面白い作品が読めるが、「失われた鏡像の話(物語)」を含む「大晦日の夜の冒険」は収録されていない。

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