『風の道』第12号が発刊された。ゆりはじめ氏の「侃々諤々(二〇一九年)」冒頭。
近頃の特色と云えばまずは台風ということだろう。今年(二〇一九)の発生数はとも角も日本列島への立ち寄る数は圧倒的に多くなっていることは確かだろう。際限なく有害な一酸化炭素を吐き出す社会に徹底抗戦するように北欧の一少女が学校の金曜日を休んで社会的にも評価を得て「大人たちよ、あなた達はこの世界を汚せるだけ汚している。私たちには汚れきった地球が残っているだけだ」とアピールしている。(p.102 )
この後、「この世界で最も劣悪な男性と目される人物」=トランプ米大統領と、「人生を意志的に開始しようとする若い女性」との「対決」の構図があったとし、この少女の怒りのパフォーマンスを賛美している。文藝評論家ゆりはじめ氏にしては、いささか「水戸黄門」(個人的には好きな時代劇)レベルの図式であろう。
いち早く経済的豊かさを手に入れた先進国の少女が環境活動家を名乗り地球温暖化問題でCO2排出削減を訴え、石炭火力発電をやめて飛行機や自動車に乗らず、森林を伐採するから肉を食べるなと訴えている。先頭に立つスウェーデンの16歳の少女の頭の中には経済発展によって救われた数十億の人類の姿はない
— 村西とおる (@Muranishi_Toru) 2019年10月4日
怒りのパフォーマンスも、少女一人の力でできることではない。少女を前面に押し出す大人の組織が背後に存在するはず。そこをはっきりとさせた方がよい。陰謀論でこの少女を単なる道具として貶めることは失礼であり議論の中身の吟味は必要であるにしても、背後にあるだろう組織なり勢力は明らかにするべきである。
少女を使う宣伝活動がナチのと似ている、という変わった陰謀論。似ているのは、ポリコレ強者としての少女のイメージと、独善的な観念論で、その結果似たような宣伝活動になるのでは、と思う。 https://t.co/l0mDkddy2H
— buvery (@buvery) 2019年11月27日
英国労働党コービン党首の兄であるPiers Corbyn氏は、#スウェーデン の活動家グレタさんを "洗脳された無知な子供" と評した。
— 北欧の理想と現実 (@yasemete) 2019年9月24日
「私は科学者だが彼女の言うことは間違い。彼女は、彼女を利用する大人に虐待されている」
4月の記事#北欧 #気候変動 #気候変動問題はセクシーにhttps://t.co/rrwlpTKln2
厳格なCO2削減目標で割を食うのは産業発展が一通り済んで省エネに志向してる先進国では無く、これから金と燃料を燃やして経済発展したい発展途上国な訳で、トゥンベリの怒りとやらは「綺麗な環境を私に残すためにお前ら発展途上国は豊かな未来を諦めろ」という暴言そのものだ。
— しわすみ (@s_w_s_m) 2019年9月24日
グレタ氏の発言や若い人を運動に利用することを批判すると、「グレタ氏が叩かれる理由は、女性で子どもだから」と批判意見を差別の文脈で切り捨てようとする人が多い。この現象は、共感の得やすい若者を国際的な舞台に立たせ、感情論で扇動して世論を誘導する方法論の問題点を明らかにしている。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2019年9月26日
賛美の国内的背景として、日本人は北欧を根拠なく美化しがちであることも注意したい。
反原発な人が、なぜ今回のグレタさん演説を絶賛してるんだろう。彼女の国の電力は30%近くが原発よ。ちなみに、2040年廃止といってるが、その後に10基のリプレースを認めたよ。
— bakabakaweb (@bakabakaweb) 2019年9月25日
経済成長を否定し自然との共生を強調しながら、富裕なみずからの生活環境の恩恵にどっぷり浴している人びとを「世田谷自然左翼」と呼ぶそうだが、北欧「世田谷自然左翼」の家庭の少女にそう振り回されることもあるまい。
オーストラリアにも世田谷自然左翼が!! https://t.co/jmalWzq0B5
— 上念 司 (@smith796000) 2019年10月4日