オオカマキリの終活

 先日庭に放したオオカマキリが、吊るし柿を吊るしているぶら下がり器具に居座って、ひとつの柿をだいたい食べてしまっていた。カマキリが好んで(?)柿を食べることは、次のコカマキリの観察記録でも証明されている。案外雑食性があるのだ。
 http://mosaku.iinaa.net/kokamakiri8.html(『コカマキリ「8っちゃん」の食生活』)

 このテリトリーに近づいてきた一匹のカマキリと、ある日とうとう遭遇。大きさに勝るオオカマキリが、立てかけてある古い竹箒のなかでカマキリを捕食していた。そして一昨日この竹箒の中に長い時間をかけて産卵していたのだ。感動的な光景であった。その後悠々とまたぶら下がり器具の支柱をよじ登っていた。 

 昨日は、庭に面したガラス戸に停まっていたのを目撃したが、今日はどこにも姿が見つからなかった。〈終の住処〉のぶら下がり器具をも見捨てて、みずからの眠りの場所を見つけたのであろう。みごとな最期であった。竹箒は動かさず、来年の初夏のころ、小さなオオカマキリたちが現われるのを待つとしよう。それにしても地上からだいぶ高いところに産卵している。年明けての真冬には大雪が降るのであろうか。
 http://www.joetsutj.com/archives/51693231.html(「カマキリ博士の積雪予報は当たっていた!?」)
 http://www.nacsj.or.jp/katsudo/kansatsu/2012/10/post-20.html
     (「カマキリの卵鞘を探してみよう:日本自然保護協会」)