大魔神と海洋堂

 石坂浩二のニッポン凄い人名鑑|BSテレ東
 11/5(日)BSジャパンで夜9:00から放送の『石坂浩二のニッポン凄い人名鑑』で、ゲストに模型制作会社海洋堂社長の宮脇修一氏が登場していた。大阪の海洋堂本社社屋正面に、大映特撮映画の傑作『大魔神』の実物プロップ(※小道具)が飾られているとのこと。同社では、特撮リボルテック(※リボルバージョイントを使用した可動式のフィギュア)として、大魔神リボルテックも制作・販売しているとのことである。
 http://kaiyodo.co.jp/(「海洋堂」)
 この『大魔神』シリーズは時代劇の特撮もの。展開・内容は水戸黄門的で、憤怒の大魔神が暴れ回るシーンは爽快で面白かった。昔知ることもなかったがこの大魔神スーツの専門俳優が存在したそうで、最近亡くなったとの報道、ご冥福を祈りたい。
 俳優の橋本力が死去、「大魔神」スーツアクターや「ドラゴン怒りの鉄拳」敵役 - 映画ナタリー

 ところで海洋堂のこと。1964(昭和39)年大阪府守口市の小さなホビーショップから始まったこの会社を、今日日本の模型業界を代表するまで成長させたのは、アートゲームの時代にすでに「若旦那」と呼ばれていたらしい、現社長の修一氏の貢献が大きいようであるが(Wikipedia)、創業者で父君の宮脇修氏の存在と発想のユニークさが関係していることも事実であろう。
 宮脇修氏は、若いころは文学に志していて、昨年夏の終りに亡くなった葉山修平氏主宰の同人雑誌に、海洋を舞台とした雄渾な小説を、宮脇童平の筆名で発表していたのであった。こちらがまだ高校生のころ、上京した宮脇童平さんと葉山氏宅で炬燵を囲んで語り合ったことを思い出す。その後長い時間がすぎて、千葉県市川市JR本八幡駅近くうどん・蕎麦の「一茶庵」で葉山修平氏らと一席設けたおり、そのころできあがったばかりのティラノサウルスのフィギュアをいただいたのであった。感激した。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20110202/1296632226(「海洋堂宮脇修さん:2011年2/2 」)
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20121101/1351755625(「マネキンの妖しさと哀しさ:2012年11/1 」)