慌てて清水幾太郎責任編集・現代思想1・カール・シュミット著『危機の政治理論』(ダイヤモンド社)を書庫から取り出し、所収の「議会主義と現代の大衆民主主義の対立(1926年)」(樋口陽一訳)をひさしぶりに読んだ。現代の政治状況を冷静に考察する場合に、参考にはなる。なおこのシリーズには、ロベルト・ミヘルス(Robert Michels )の『政党政治の社会学』も入っているが所蔵していない。
http://www.law-kobegakuin.jp/~jura/law/files/45-2_3-04.pdf(「ミヘルス 『政党の社会学』 の 世界について 」)
……議会主義の状況は、今日、きわめて危機的であり、それは、現代大衆民主主義の発展が、議論にもとづく公開の討論を空虚な形式にしてしまったからである。今日の議会法の多くの規範、とりわけ、議員の独立性や合議の公開性についての規定は、したがって、余計な装飾のように、無用で、それどころか痛々しいものになっており、あたかも、焔々(えんえん)と燃える火の錯覚を思いうかべさせるために、最新式の中央暖房装置の放熱器にだれかが赤い炎を描いたようなものである。政党(それは成文憲法の条文からすれば公式にはまったく存在していないのだが)は、今日ではもはや討論する意見としてではなく、社会的あるいは経済的な勢力集団として対抗しあい、おたがいの利害と権力可能性を計算し、そのような事実的な基礎のうえに妥協と提携をとりむすぶ。大衆は宣伝機構によって獲得されるが、その最大の効果は、手近な利害と激情へのよびかけにもとづくのである。真の討論にとって特徴的である本来の意味での議論は消滅する。それにかわって、政党間の商議においては、利害と権力チャンスの目的意識的な計算があらわれ、大衆の操作においては、広告による印象的な暗示、あるいは、——ウォルター・リプマンが、きわめてするどいがあまりに心理学的なものにこだわっているアメリカ的な書物である『世論』(Public Opinion1922)のなかで述べている言葉を用いれば——「象徴」が、あらわれる。……(p.120)
「労働者の党」社会(民主)党の没落 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』
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東浩紀@ゲンロン6発売中:一部の現実を見ない人以外はわかっていると思うけど、民主党政権〜3.11以後のリベラルの盛り上がりは完全にこれで断たれた。民進党は解党。枝野一派の新党が共産党と「共闘」したところで社民党の二の舞だろう。反自民はすべて小池新党に吸収されいつのまにか右傾化。二大右翼政党時代。(9/26)
ゲーテ&ワーグナー支持者:これに尽きる リアルの政治はネットにおける左右双方の政経クラスタや政治厨が決めるのではなく、そこら辺のオッサンやオバサンがワイドショーを見ながら決めるのだ。(9/27)
Mi2:【民進党が解党しない理由】政党助成法では解党した場合、民進党に約100億円あるとされる資金は国庫に返納しなければならない。そこで資金を確保する為、参議院を残し衆議院側を事実上の合流を検討。 金が欲しい小池新党、人気が欲しい民進党。お互いウインウイン。しかしやってることはあくどい。(9/27)
本田由紀:戦後日本を牛耳ってきた自民に強烈な打撃をくらわすには、同等にグロテスクな何かが必要。緑のおばさんにはそのための鉄砲玉としての役割だけを存分に果たしてもらう。でも政策能力はゼロか極右という点でマイナスなので、選挙が終わったら可及的速やかに消えていただく。その時のために力を溜めて。(9/27)
↑ 三浦瑠麗 Lully MIURA:そういう態度をファシズムっていうんですよ、政治学では本来。(9/27)
↑ 玉井克哉(Katsuya TAMAI):よく言った。(9/28)
中乃井みあき/東北の科学:自民党を「まるでナチス!」安倍総理を「まるでヒトラー!」と例え、「過去の歴史に学べ!」と言ってた人たちが「安倍政権を倒すためなら"希望の党"が希望だ!」と言い始めるのはなかなかシュールな光景です。(9/28)