NHK土曜時代ドラマ『みをつくし料理帖』は、同じ高田郁原作のテレビ朝日2014年6/8(日)放送の単発ドラマ『みをつくし料理帖』の記憶と比べながら観ていると面白い。テレビ朝日のは脚本が吉田紀子、NHK土曜時代ドラマは、朝ドラ『ちりとてちん』、大河ドラマ『平清盛』、土曜ドラマ『夫婦善哉』、木曜時代劇『ちかえもん』と、NHKの傑作ドラマを創ってきた藤本有紀、今回のが面白くないはずがない。
女庖丁人澪=北川景子と花魁あさひ大夫=貫地谷しほりのコンビもすばらしかったが、今回NHKドラマでは、澪=黒木華とあさひ大夫=成海璃子、こちらもすてきである。北川景子の澪は、料理のアイデアを考案する理知的な表情に、黒木華の澪は、食べた客が美味しいと感想を一言言ってくれたときの歓ぶ柔和な表情に、それぞれ魅力が感じられる。
『ちりとてちん』の、木村祐一(清右衛門役)と佐藤めぐみ(早帆役)が出演していることも嬉しいこと。そういえば、大河ドラマ『おんな城主直虎』に貫地谷しほり(井伊虎松の母しの役)、朝ドラ『ひよっこ』に和久井映見(乙女療舎監永井愛子役)が同時並行で出ているのも、愉しい。結果として、徒然亭草若師匠(渡瀬恒彦)への追悼となっているのかもしれない。
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/miwotsukushi/index.html(「NHK土曜時代ドラマ:みをつくし料理帖」)
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