▼昨日、元教団代表の麻原彰晃死刑囚の死刑が、元幹部の六人とともに執行された。二十年以上にわたり数多くの被害者や遺族たちが「なぜ」を繰り返してきたが、それに答えることはなかった▼反省の言葉を聞く機会は、永久に失われてしまった。怒りも悲しみも疑問も消えない中での死刑執行である▼若い死刑囚が多いのにあらためて驚く。事件当時、二十代、三十代という元幹部が多い。日本人が自信を失い始めたころの犯罪だ。若者たちを残酷な犯罪に駆り立てたものは何か。真相はここでも完全に明らかになったとは言えない▼予想されたことではあるが、多くの「なぜ」と教祖の謝罪の言葉を欠いて平成は幕を閉じる。教訓と反省を追い求めること。あきらめてはならないだろう。『東京新聞』「筆洗」2018・7・7
まさか反〈アベ〉を展望しつつ「教訓と反省を追い求めること。あきらめてはならないだろう」と言いたいのでもあるまいが、オウム事件は刑事事件として終わっているのである。事件の歴史的・社会的背景の分析なんぞは、発言の社会的立場は〈公家〉さまのようであっても、社会科学としては〈隙間産業〉であろう社会学業界人に任せておけばよい。
信者さんらへ | 『生きている不思議 死んでいく不思議』-某弁護士日記
上記手記、四女の「実父はもう麻原彰晃ではありません。その荷を死と共に降ろしたいと願った松本智津夫という一人の人間でした」とのことばに納得する。
オウム事件死刑執行、その正当性と今後の課題を考える(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
「オウム事件」に関して信頼できるジャーナリスト、しょこたんの上記見解は必読であろう。
平成の終わりとオウム死刑執行 「第二の麻原彰晃」はもう生まれない
説得力のある、宗教学者の考察。
オウム信者の行動メカニズムはまだ未解明とする愚論 | マスメディア報道のメソドロジー
あいかわらず鋭利な分析の藤原かずえさまのブログ記事。スタンレー・ミルグラムのアイヒマン実験とはなつかしい。
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