セネガルの映画

 ハリルジャパン、対戦相手の攻略法は? “本命不在”のグループHは白熱必至 - スポーツナビ
 http://www.asahi.com/articles/ASKD17HTKKD1PTQP017.html
 サッカーのワールドカップ(W杯)予選Hグループ第2試合の相手国は、セネガル(6/24試合)とのこと。セネガルについて知るところはほとんどないが、昔岩波ホールで観た映画のことは記憶している。10年前のHP記事をブログで再録している。
 http://d.hatena.ne.jp/simmel20/20130219/1361265609(『「エキプ・ド・シネマ」の高野悦子さんを悼む:2013年2/19 』)


 ウスマン・センベーヌ(センベーヌ・ウスマン:セネガルの姓名は日本と同じ順序、センベーヌが姓)監督は、2007年6/9に亡くなっている。その折HPに記載した記事を再録しておきたい。
……2002年日韓共同開催サッカーWCの初戦でフランスを破った西アフリカのセネガルについて、金星との感想は当然として、セネガルという国の文化に関して無知であってはなるまい。こちらは地理に弱いので、その地図上の正確な位置については怪しいものである。しかし、偉大な文学者であり、映画監督であるセンベーヌ・ウスマンの名は、かつて観た二つの映画でよく記憶している。『エミタイ(雷神)』と『チェド』だ。『エミタイ』は第2次世界大戦中実際に起きた事件を扱っている。セネガル雷神信仰の村へフランス軍が食料の米の徴収にやって来て、抵抗してそれを拒んだ男と女たちのそれぞれの群集を虐殺してしまう話である。虐殺の凄惨な場面は出さず、最後に一斉射撃の音だけが聞こえて映画は終わってしまった。

『チェド』は17世紀に、一部族全体をイスラム教徒に改宗させようとするイスラム勢力と、部族の宗教的伝統を死守しようとする王女をはじめとする人々との戦いの物語。王女がたしか川で水浴びをする最後のほうの場面は、主演女優(タバラ・ンディアイユ)のその褐色の裸体の官能性に息を呑んだことを覚えている。