荷風『日乗』風に


 昨日6/15(月)は、台東区の白髭橋傍にある介護付有料老人ホームに、この3月で百寿を迎えた老母を見舞いに訪問。途中錦糸町西武で、フルーツゼリー詰め合わせを購入持参した。東武東向島駅近くで、昨年と同じようにアガパンサスの花が一斉に咲いていた。老母には「お通じがよくなるし、いいよ」と喜んでもらえた。「いまは、医師が病気を治してくれちゃうから、なかなかあっちへ行けないよ」などと、応答に困る愚痴。たまたまテレビで皇室とスウェーデン王室との交流の歴史を取りあげていて、ベッドから起き上がり眼鏡をかけて見入っていた。翌16日は、大学付属病院で定期の診察があるとのこと。エレベーターに乗り込んで帰ろうとするとき、認知症らしいお婆さんが椅子に腰掛けて「二人で来たのかい」と声をかけてくれ、満面に笑みを浮かべしばらく手を振っていた。こちらもエレベーターの中から手を振り返した。

 都バスで浅草雷門に出た。相変わらずの混雑で、人影まばらのころを思うと昔日の感あり。最近亡くなったジャズの巨匠オーネット・コールマンのLP『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン—2』(ブルーノートレコード)を購入している、音のヨーロー堂の看板が眺められ感激。

 いま季節性の難聴気味で、オーネット・コールマンの演奏を聴くのは無理。オーネット・コールマン傘寿の歳にベイシスト、ジャマラディーン・タクマ(Jamaaladeen Tacuma)との演奏に参加したCD『FOR THE LOVE OF ORNETTE』も、あまり聴けていない。




 浅草から地下鉄・京成相互乗り入れの特急成田空港行きと確信して乗っていたら、なんと東松戸まで運ばれていた。武蔵野線に乗り換えなんとか帰宅できた。関節痛・筋肉痛にはよくない、ムダな歩行となってしまった。歩行計によれば、8200歩の外出であった。
 持病(T中央総合病院整形外科診断)の骨盤の仙腸関節の加齢変性(骨棘形成)が、このところのスロー・ジョギングのやり過ぎと梅雨時の気象条件(気圧と湿度の変化)により症状が出てきて、ウォーキング中心の運動に切り替えたい。もっともこの症状に耐えつつ、熊野古道を歩いたことがある。とにかく長時間PC相手に坐り続けるのもよくはあるまい。と言いながら書いている。
 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=119894(「頭痛や関節痛招く低気圧」)
 なお、6/10(水)は近くのS眼科医院で、定期視野(緑内障)検査&眼底(白内障加齢黄斑変性など)検査。いまのところいずれも問題なしとの診察。いちばん酷使してきた器官だけに安堵。夏はもう船橋市の定期健康診断。早いものである。


⦅写真は、東京台東区下町で発見。ナミアゲハの幼虫。小川匡夫氏(全日写連)撮影。コンパクトデジカメ使用。⦆