マルハナバチは飛べるか


 どうやら9月は、「ユーロ危機の天王山」であるらしいが、ECB(欧州中央銀行)のマリオ・ドラギ総裁は、「ユーロはマルハナバチのようなものです。これは自然の不思議とでも言うべきものでしょうか。一見マルハナバチは飛べないと思われますが、それでも飛ぶのです」と語ったそうで、体重に比べて翅(はね)の揚力が小さいこのハチをユーロに喩えて、「ユーロも墜落しない」とメッセージを送ったのだろうとのこと。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/マルハナバチ(「Wikipedia」)
 http://www.seiyoubusters.com/seiyou/coneco/seiyou1.html(「セイヨウオオマルハナバチ」)
Wikipedia」によれば、マルハナバチ(bumble bee)は、西洋文化のなかでは親しまれてきたとのことである。 
(正しくは、クマバチ→マルハナバチ
 荒俣宏著『世界大博物図鑑〔蟲類〕』(平凡社)によれば、「中国の江東地方では、マルハナバチなど土中にいるハチの子を食用とした。また、これを酒にひたしてから顔につけると、色が白くなり、艶が出るといわれた」とある。昔信州の諏訪で、たぶんアシナガバチだったかのハチの子をいただいたことを思い出した。
 ともあれ、ユーロの9月を注視したい。