昨年暮れから正月にかけて、貫地谷しほり出演の三つの単発TVドラマを視聴、それなりに面白かった。共演者が多彩で、この女優の今後の成長の糧になるだろうキャスティングだ。とくに「世界レベルの女優」(蜷川幸雄氏)大竹しのぶと母娘の役で共演できた経験は、財産となろう。
(2011年12/12放送・佐々部清演出「看取りの医者・バイク母さんの往診日記」)一言:どこでどう人生の最期を迎えるか、という重いテーマをよく押さえている。話の展開に甘いところはあるが。
http://www.tbs.co.jp/getsugol/20111212/drama_point.html(TBS「月曜ゴールデン」)
(2012年1/3放送・佐藤祐市監督「もう誘拐なんてしない」)一言:嵐の大野智主演。新垣結衣などと共演。貫地谷しほりは、テキ屋の大親分(北大路欣也)の娘で、元ヤンキーの役。これがなかなかはまっている。さすが姉御っぽいのが本来の気質との評判通り。大野智クンは、フィギュア制作なども得意だそうだから、オタクっぽく頼りないが人のよさそうな青年を好演、とぼけたところもあって将来役者としても期待できよう。
http://www.fujitv.co.jp/yukai/intro.html(フジテレビ「もう誘拐なんてしない」)
(2012年1/8放送・井沢満作、竹園元演出「花嫁の父」)一言:耳の聞こえない娘美音(貫地谷しほり)が、祖父(橋爪功)と独り身の父(柳葉敏郎)への愛情と、雪のなかで母を死なせてしまったという悔恨、そして突如出会った捨て子を拾われて育てられた、不器用な青年(向井理)への恋心の、複雑な感情の葛藤に悩む物語。設定と展開に新鮮さはないが、人生の達人のような祖父の台詞がにくい。音声の台詞のない演技を経験したことは、今後に貴重であろう。
http://www.mbs.jp/hanayome/(MBS開局60周年記念スペシャルドラマ)
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2012/05/09
- メディア: DVD
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2011/09/14
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る