4/18(日)の「皐月賞」の勝馬投票券(購入)はみごと的中した.13ヴィクトワールピサと16ヒルノダムールの2頭を軸に3連複、京成杯(中山・2000メートル)勝ちのエイシンフラッシュを押えたのが正解であった.3歳成長期のこの時節、背負う重量も変化し、発展途上で走り方の巧拙も関係するなど、走破タイムにこだわるのは誤りである.馬群を割って抜けてくるパワーと、瞬時にフルスピードで走れる瞬発力こそ重視すべきだ.マンハッタンカフェ産駒の代表格、ヒルノダムールを抜擢したのがあたった。13と16の1・2着固定ならば3連単大的中(3万馬券)であったが、2・3・4着は写真判定の微差であったことからすれば、これでよかったといえる。
もとより乏しい軍資金での勝負であったが、今年はじめての万馬券的中を「皐月賞」レースで実現できたのは大いなる歓びである.競馬も、ハイリスク・ローリターンの歴史的な意味での博打から遠ざかり、ひとつの知的ゲームとして楽しむことができよう。
博打(賭博)とは本来は、次の通りであった.
『博打は人生に偶然性を取り入れるための「芸能」である。つまり、なにものにも縛られることのない絶対的自由の領域からのメッセージを、「神意」として受け取るための技芸だったわけだ.博打打ちが流浪する人生を好んだのは、ひとつの土地だとか人間関係のしがらみだとかに縛られるのを嫌ったからだが、そういう意味では彼らも神に近い人たちだったと言えるだろう.網野さんはのちに、社会関係が生み出すしがらみである「縁」を抜け出した、こうした芸能者たちの生き方の本質を「無縁の原理」と表現するようになる。無縁の原理をもまた神の領域を動かしている原理なのである.』(中沢新一『僕の叔父さん・網野善彦』集英社新書)
さて「ダービー」は、キングカメハメハ産駒のローズキングダムを軸(1着固定)にした馬券で、ほぼ大丈夫と考える.⦅写真(解像度20%)は、東京台東区御徒町公園の躑躅(つつじ)。小川匡夫氏(全日写連)撮影⦆