お疲れさま、「闘うプロ」豊田真奈美さま

 美しすぎて!強すぎて!全女を支えた【豊田真奈美】女子プロレスラー - NAVER まとめ 
 https://proresu-today.com/archives/39410(「【豊田真奈美☆引退記念パーティー☆】参加者に着物とドレス姿を披露し、最後は笑顔でファンとお別れ!」)
 【全日本女子プロレス】 POWER ON THE DREAM/豊田真奈美&山田敏代 - ニコニコ動画
 昔全日本女子プロレスの興行をフジテレビで中継していた頃、それほど熱心な女子プロレスファンでもなかったが、リングで激しく躍動する豊田真奈美の美しさに魅了されてしまった。生のリング観戦の習慣がなかったので、女子プロレス放映中止後試合を観る機会はなかった。豊田真奈美選手が最近まで現役でリングに上がっていたことを知り、驚いた。さっそく『豊田真奈美写真集・B.Bomb』(撮影長濱治・竹書房1996年12月)を取り出し、ひさしぶりに鑑賞。闘う女のエロスを放散しつつモデル=被写体としても表現力があり、興奮かつ感心させられた。足の甲が骨折しているのを知りながら、テーピングをして試合に臨んだことがあったと当時の新聞で読んだことがある。「私の試合を楽しみに足を運んでくれたファンのことを思うと休めません」と語っていたのが印象的である。同写真集で、大沢在昌氏が評している。
……たぶん、その美学とは、もともと彼女が持ちあわせていたものではない。闘いつづけるうちに、彼女の中に生まれてきたものではなかったか。「闘うプロ」としての自覚が、リング上の彼女に、表情と性格を与えるようになったのではないか。
 彼女の写真を見るとき、たとえリングの外にある姿であっても、私はその表情を発見できるだろう。この写真集における彼女もまた、「撮られるプロ」であろうとしている。
 豊田真奈美のバックボーンは、培われてきたプロフェッショナリズムにある、と私は見る。そして真のプロフェッショナリズムほど、美しく、人を感動させるものはない。
 豊田真奈美は、プロとして美しくなったのだ。そして闘う女として、その長い黒髪にこだわりつづける姿に、私は彼女の本質を感ぜずにはいられない。……