阿佐ヶ谷の名店「鮨 なんば」で会食


 昨晩11/16(日)は、東京阿佐ヶ谷の「鮨 なんば」にて会食。気鋭の弁護士Y氏による「ごっつあん企画」であった。JR阿佐ヶ谷駅から徒歩3分ほどのところにある。前が広い前庭があるマンションで、店はビルの地下にあった。急な階段降りると小さな坪庭のような石組みの右に入口があり、開ければ、客席12席のカウンターのみの店内、明るくて清々しい雰囲気が保たれている。リピーター客のY氏の慣れた誘導で、初めから寛いで席に着いた。
 コースおまかせ(11000円)で、酒は冷やの宮城県塩竈市の阿部勘、スッキリ系の呑み心地。昼食のラーメンの後何も口にしていなかったので、2杯目で早少々酩酊気味となった。白木のカウンターテーブルには、名のわからぬ白い5枚花弁の花が咲き、大将の立っている奥の台にはこれも白のトルコギキョウが花をつけていた。鮮やかな食材の色彩を活かす配慮であろう。
 次々に供されたつまみは、ヒラメ、シメサバ、カツオ、アワビ、シシャモ、カキ、アオヤギ、タコ。ほとんど醤油は不要で、塩か本わさびでいただく。瞬間の絶品の味との出会いに感動。酒の隣のコップに空けず注がれる水は、大信州酒造の北アルプス連峰の伏流水、うっかりするとこちらばかり飲んでしまう。
 http://www.abekan.com/abekan.html(「阿部勘酒造の阿部勘」)
 http://www.daishinsyu.com/(「大信州酒造」)
 さていよいよ鮨の握りの登場。イカ、マグロ赤身(青森大間産)、コダイ、カワハギ、マグロ中トロ(?)、エビ、コハダ、サヨリカニ、アナゴ、ウニ&イクラ、カッパ巻、タマゴ。どのひとつもハズレなし、舌の悦楽にときを忘れた。会計にノータッチの立場を無視して言えば、もし可能であれば人生ごくたまの贅沢も悪くないのである。
 http://tokyo-calendar.com/restaurants/2307(『「鮨 なんば」:東京カレンダー』)
 https://pocket-concierge.jp/restaurants/1197(「鮨 なんば:ポケットコンシェルジュ」)
 Y氏は、来年3月の予約を取っていた。連れ合い含めて3人、道を左に曲がるまで、外で店の若い衆さんが見送ってくれた。味の余韻が暫く消えない。