ワーグナーの楽劇『ワルキューレ(DIE WALKÜRE)』観劇(新国立劇場オペラパレス)

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 1987年10/17、神奈川県民ホールにてベルリンドイツオペラ来日公演『ラインの黄金(《ニーベルングの指環》序夜)』を鑑賞している。今回『指環』の第1日『ワルキューレ(DIE WALKÜRE)』、その続きの物語である。演出は、ゲッツ・フリードリヒ。昨日3/23(火)新国立劇場オペラパレスにて観劇。午後2時開演、2度の休憩含めて午後7時10分終演、5時間10分の長丁場であった。パレス内スナックが新型コロナ感染症のため閉鎖されていて、ロビーでの飲食が禁止、フィジカル的にも重さのある半日を体験したのであった。
 キャスティングでは、ヴォータン役のミヒャエル・クプタファー=ラデツキー以外の海外招待ワーグナー歌手が来日不可能の事態となり、日本のオペラ歌手が代替えを務めた。また当初予定の東京交響楽団指揮者も病を理由に、大野和士と城谷正博(23日)に変わっている。しかし日本の歌手(初めからフリッカ役が決まっていた藤村美穂子は別格として)の奮闘もあり、大いに感動できた舞台であった。第1幕、第2幕はやや退屈な運びであったが、第3幕「ワルキューレの騎行」の音楽とともに9人(ブリュンヒルデと8人)のワルキューレ(ヴォータンの娘たち)が登場、華やかでダイナミックな舞台となり、父ヴォータンとブリュンヒルデとの、人間の愛をめぐる論戦には不覚にも涙してしまった。ブリュンヒルデ池田香織の美しい旋律の歌唱に酔わされた。いつの日か、第2日『ジークフリート』、第3日『神々の黄昏』を鑑賞したいものである。
 なお、休憩時間にロビーから眺める中庭の情景は味わ深いものがあった。

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